人生最大の危機

わりと早めに起床して、朝からどうぶつの森にこもった。平和に昆虫採集にいそしんでおり(ゲーム中の話な)、この後に訪れる危機のことなど、知る由もなかった。


「それ」が起きたのはお昼ちょっと前。唐突に腹痛を感じる。腹くだしちゃったかな、トイレ行くかーなんて思い、立ち上がろうと思った瞬間、その痛みが普通の腹痛とは違うことを知る。とりあえず落ち着いて座り込み、様子をみようを思ったが、一向に治まる気配なし。それどころか、少しずつ痛みが増している気がする。


そのうち、その痛みが下腹部というよりは、右横腹に集中していることに気付いた。ピンと来るものがあり、すばやくGoogleで検索してみる。検索キーワードは『虫垂炎』。「盲腸とは、右下腹部にある大腸の一部…」という一文を見て、これは間違いないと確信。そうとなれば病院に行かねばならない。


ところが今日は休日。まずは休日に開業している病院を探さないといけない。引越し時にもらった市民便利帳を引っ張り出して、医療のページを探し始める。しかし、果たしてこの痛みで病院まで辿り着けるんだろうか。しばし考えているとますます痛みが増してきたため、これは無理と判断、救急車を呼ぶ。電話から2分ほど(Good Job)で救急車は到着した。


で、病院に搬送されたのがそこから10分後くらい。採血されて、点滴打たれて、レントゲンだかCTだか撮られる。その間に痛みはマキシマムに到達。自分はわりと痛みには我慢強いほうなんだが、この痛みは耐え切れなかった。痛さのあまりにじっとしていられず、ベッド上でのた打ち回る。そのうち医者の先生から「おそらく尿管結石ですね。入院しましょう」と伝えられる。そうか、盲腸じゃなかったのか。しかしこの痛みをなんとかしてくれ。曰く、「点滴に鎮痛効果があるから、しばらく我慢してくれ」とのこと。どれくらいで効き始めるかとかは、個人差があるのでなんともいえないらしい。死ぬ、死んでしまう!


しかしながら、そのまま車椅子で病室まで運ばれてじっとしていると、そのうち自然と痛みは引いていった。20分もすると、さっきまでの痛みは嘘のように消えていた。どうやら結石の痛みというのは(初期の激痛から含めて)そういうものらしい。


痛みが引いて余裕が出てくると、現実が見えてきた。とりあえず弟を呼び出して、必要な荷物を持ってきてもらい、会社と(一応)親に連絡を入れる。会社のほうは、まあゆっくり休養してくれとのこと。親は案の定すぐに上京すると言ってきたが、もうなんともないので大丈夫と伝える。


というわけで、唐突に入院することになりましたとさ。期間は早ければ3日、長くても1週間とのこと。まあのんびり羽休めしますか。