拉致監禁

早起きして、昨日購入した複合機の到着を待つ。遅くなればなるだけ、今日のヘルプ作業に入る時間が遅くなるわけで、なるべくゆっくり来いーと念じていたら、案の定到着予定時間ほぼ最速となる、9時半ごろには到着。普段は遅いくせにー。梱包を解く間もなく、出勤。


最寄り駅からタクシーに乗って、10分ほどで現場に到着。何をするのかも知らされておらず、不安いっぱい。案内されて中に入ると、居るわ居るわ、見知った顔。しかも日曜だというのに、30人以上というとんでもない数。これだけのSEが、トラブル発生の水曜から昼夜問わずずーっと動いているわけで、その損害額を考えると末恐ろしくなる。着いて早々、執行役員より直々に「申し訳ないけどよろしく」と伝えられる。何によろしくなにかさっぱりわからないまま、「はぁ」という気の抜けた返事をしてみた。


今回のトラブルは、某社物流センターで発生している。倉庫システムがトチ狂って、在庫がわちゃくちゃになっているので、それを手動で直してあげないといけない。しばらくの間は、とにかく物運びと、正しい運び先の調査に終始。さほど重いものじゃないし、移動距離も短いので、それほど苦痛ではない。途中で昼飯も挟んだりして、意外と楽かななんて思っていた。


しかし夕方ごろになり、そちらの作業が一段落したところで再度召集がかかって、次の作業の説明がされる。今までの作業で、実際のブツの位置は正しくなったので、次はシステム上の在庫の位置と数を修正する。一般人は端末からの入力作業なんだが、僕はエラー在庫の洗い出し・修正という特殊任務に付かされる。倉庫を歩き回って、実際の在庫をひとつずつバーコードで読んでJANコードを調べて、マスタから商品コードに読み替えて、それを直接在庫数修正する。ここのお客さん、業界2位という大企業で、その会社の最大規模の倉庫というとちょっとだけ想像がつくかもしれないが、とにかく広い、広い、だだっ広い!これを明日の朝の業務開始前に終わらせないと、またシステムが破綻してしまうとのこと。ある程度予想していたけど、やっぱり今日は帰れないのね…。さきほどの事業部長の「よろしく」は、どうやらこれのことだったらしい。


その後は、朝までひたすらに孤独な作業。アホみたいにボリュームあるし、立ちっぱなしで腰は痛くなるし、商品の最低単位がどれなのかなんてわかんないし(ダンボール単位なのか、中の小包単位なのか)、つらくて仕方がなかった。おかげで眠くなる暇はまったくなかったけど。この作業を大体14時間ほど続けて、朝方7時半になんとか完了。だ、だるー。ようやく解放されて、会社に休暇の旨だけ伝えて帰って寝る。