ソルティ推しても、いいですか……

雨ヒッキー。


村山由佳直木賞受賞作、「星々の舟」読了。ほとんど発売同時に買ったのに、忙しかったり、途中で存在自体すっかり忘れたりで、3ヶ月とかかかってしまった。根っこにあるのはいつもの恋愛小説だけど、それを組み立てる構成がいつもと違っていたのが一番の印象。心象描写は一層磨きがかかっていいなぁと思うけど、相変わらず登場人物がキザなため、読んでて恥ずかしい。そういうのが気になる人にはつらいかも。じんわりと癒されたい人にはオススメ。


3月も過ぎて、アニメがいっぺんに最終回を迎えた。なかなかの豊作揃いだったけど、どれか一つと言われれば、迷わず「ソルティレイ」を推したい。DVDのCMで自らコピーとして挙げている「美少女SFアクション」と言ってしまえばそれまでなんだけど、そういう枠に当てはめてしまうのが失礼なくらい、クオリティの高い作品だった。前半でキャラへの愛着を高めておいて、後半から怒涛のストーリーを展開。ローズ周りのシナリオは若干強引で腑に落ちない部分もあったけど、笑わせるところは笑わせて、泣かせるところは泣かせる。そういう当たり前のことが高いレベルで実現できていた。製作者の思うツボにはまりまくったこの作品、未確認情報ながら、DVDにはテレビ未放送の話が2話追加されるとか。うーむ、どうしよう……。


星々の舟 Voyage Through Stars

星々の舟 Voyage Through Stars