2009北海道旅行5,6日目(北斗星編)

うえの

5日目後半、というか寝台列車北斗星」乗車記。今回の旅行の目的の半分が納沙布岬訪問、残りの半分がこれ。というわけで、めちゃめちゃ期待しながらの乗車。


今回利用したのは、Bソロ。一般に寝台というと二段ベッド型を連想するが、Bソロは、それをカプセルホテルみたいに上下を別室に区切った形になっている。こう書くとすごく狭そうに聞こえるが、寝るスペースは軽く寝返りがうてる程度あるし、中で完全に立ち上がることはできないけど、座った状態で手を上に伸ばせるぐらいの高さもある。きちんと鍵付きの扉で区切られていて、プライバシーも安心。こんなスペースがB寝台と同じ料金、つまり一番安い値段で乗れるとあって、いつもすぐに売り切れてしまうのだが、今回はたまたまキャンセル待ちでチケットをゲットできた。ラッキー。


とりあえずヘッドマーク撮影せねばと思ってホームの端っこにいたのだが、連結車両が多いため、先頭はホームからはみ出す形になっており、写真に収めることはできなかった。仕方ない、これは帰りの楽しみとしよう。


というわけで、早速乗車。今回、僕が利用したのは上段。かなり高い位置になるので、ホームの人を見下ろすと、なんか偉くなった気分になれる、ふふん。荷物を降ろしてくつろげる体勢を整えているうちにホームを発車したので、とりあえず車内販売でつまみとビール購入。PC広げて、ワンセグでナイター観戦(この日はちょうど、札幌でオールスターだった)して、なにこの天国wwwwとか思ってたら、そのうち電波が悪くなってネットもワンセグも繋がらなくなった。ちっ。


外を見ると、海沿いを走っていた。どうやら室蘭本線の湾沿いらしい。外が暗くなりつつあったので、部屋の明かりを消して、しばらく外の景色をつまみに酒を飲む。まだこの時点でビール3本しか飲んでないよ!


で、 21時になってお待ちかねの食堂車パブタイム。21時までは完全予約制で豪華なディナーが楽しめるのだが、お値段はそれ相応なわけで、庶民は21時以降の予約なし時間が狙い目になる。といっても、やはりシェフの手による本格料理なので、安いものではないのだが、こんな機会滅多にないもんね。今回頼んだのは、ビーフシチューとワイン。ちょうど函館に差し掛かるタイミングだったので、その夜景を楽しみながらワインを傾ける。「快速ミッドナイト」が運行中止になってから、函館は通過するだけになっちゃったな。今度北海道に来るときは、函館に行こうと決意。



その後、自室に戻って、またぼーっと外の景色を眺める。青函トンネルまでは起きていようと思ったが、暗くてどうせ何も見えないだろう、それより早起きして朝の景色を楽しむほうがいいなと思ったので、早めに就寝。ベッドの寝心地は悪くなかった。何回か目は覚めたけど、基本ぐっすり。まあ明るかろうが、騒がしかろうが、どこでも寝られる体質なんだけど。


翌朝、5時頃起床。日の出を拝もうと思っていたが、すでに日は昇っていた。この時点で、場所は仙台あたり。昨晩は寝る前は海沿いだった外の景色が、山の中に変わっていた。身支度をしてから、時刻表で到着時間を確認したりしつつ、基本まったり。


6時半になって、朝食販売開始のアナウンスが流れた。ちんたらと食堂車に向かったら、すでに人がいっぱい。一旦自室に戻り、30分後に出直し→まだ混んでる→30分後に出直し→まだ混んでる……を繰り返し、結局食事にありつけたのは8時ごろだった。


朝食のお値段は1600円。これまたお安くない値段だが、鮭のソテー、ウィンナー、スクランブルエッグ、サラダ、等々とかなり豪勢。食後のコーヒーの前にはフルーツジュースも付くし、何よりロケーションというか、ショバ代。大きな窓から流れる景色を楽しみながらの優雅な朝食!この楽しさを考えたら、むしろリーズナブルといえるだろう。もちろん、料理自体もまいうーです。


食事が終わって自室に戻ると、町並みがだんだん都会のものに変わっていった。ちょっと寂しさを覚えつつ、残り時間わずかになって、名残を惜しむ。


そして9時40分ごろ、定刻どおりに終点、上野駅に到着。出発時に撮りそびれたヘッドマークもばっちりゲット。東京は暑いし、人も多いし、帰ってきたんだなあとしみじみ実感しながら帰途につく。楽しい5泊6日の旅行もこれにて終了。お疲れ様でした。


というわけで、ようやく旅行記を書き上げたが、結局一月半もかかってしまった……。まあ書かないよりはマシか。